no name

そのうち何か決まります

ミッチーcast読破

辞書としてこの先ずっと読み返します


ミッチーcastを読み終えました。巻末に「修行のような本」って書いてあったけど、確かに鈍器みたいな分厚さだけど、こういうの大好き!もっと読みたい!お星様の芯のブレなさをこれでもかと感じられたので、ほんと読んでよかった



デビューから近い時期の話で特に印象的だったのは、99年のインタビュー。
「僕のゼリー」リリース時期に「どうしてそれぞれの感性で意見や感想を言わないのか」「反応が一律」「曲に対して何の意見も言われないのがすごく嫌だった」「何も言われないと自分の音楽の無力さを知って怖くなる」という辺り。
ただの「リスナー」とか「インタビュアー」とかで相手を捉えてないんですね、誰しもを一個人として捉えるって実はすごいことだと思う。

何でここに反応したかっていうと、これって今のワンマンショーで「愛し合った」「笑い合った」って表現することと、根っこが同じだから。「笑い合う」なんて自分対相手、個人対個人っていう認識がないと出て来ない言葉。
自分対大勢だったら「笑いかける」辺りの表現になりそうなところだもの。

参加するまで「ミッチーさんのワンマンは1対1000じゃない、(1対1)*1000だ」って表現をたくさん拝見しましたが、それを自分も市川で体験しましたが、うわ、そこの部分本当にデビュー当時からブレてないんだ、と、目から鱗というか、脱帽というか、そんな人が実在するんだ……と、尊敬と驚きが入り交じった気持ちになりました。



あとは97年の「フィアンセになりたい」の解説?がすごく好きで、泉につかるまで私も「ミッチーさんのキャラでフィアンセとか…ハッピーな可愛いピンク色なラブソングか?」と思ってましたごめんなさい。それが今は五指に入るくらい好きです……

インタビュー読んでさらに思ったのは、「いっそフィアンセ=婚約っていう枠をはめてしまえばもっと楽になれるかも、
このすれ違いかけてる関係から脱却できるかも」と思ってるくせに、婚約までであって一気に結婚という形までは求めないんだなあ~と、
枠組みは欲しいけど決定的な所までは行こうとしない臆病さ・弱さを見つけて、ますます好きになりました。
まあ、結婚だって解消できる手段がある以上、そこまで確固たる関係ではないけど。弱さとか曖昧さの表現が好き